恋が愛に変わるまで

苦しい胸の内を吐露する場所

いのおさんの心に恋した話。

いのおさんの過去を辿ってます。

 

そうするとそこに新しい発見があって驚いたり、今と変わらないところがあったり、そんな事を知っていくうちに、また想いが重なって。

 

あぁ。

この時のいのおさんをリアルに応援したかったと思う事が沢山あります。

 

この新体操の挑戦もそう。

 

でも、観たり聴いたりするタイミングは違っても、その時に芽生える感情は同じだと思いたい。

 

そしてこれからの未来は一緒に応援していけたらと思います。

 

それは、とても素晴らしい挑戦だった。

 

当日、スタジオに中田先生もいらっしゃってどれくらいの人が演技を見守ったのか解らないけど、相当なプレッシャーの中で始まった本番。

 

初めては一度きり。

 

気迫・本気・全力で挑みます。

 

 

メンバー6人。

円を組んで「いくぞ!オーッ!」

「お願いします!」の掛け声の後、いのおさんは深々と礼をした。

 

曲が始まり、演技がスタート。

 

初めの練習の時、怖がってた最初のジャンプも天に向かって高く飛んで綺麗に決まった。

 

その後のステップもポーズも素晴らしく綺麗!すらりと伸びた腕、指先まで綺麗にキープ!

 

華麗にステップを踏みながら移動して、いよいよロンダードからのバク転。

 

頑張れ!声が飛ぶ。

 

いのおさんは着地が上手くいかず態勢が崩れてしまった。

 

でもその後がプロだった。

 

すぐに立ち上がり笑顔を見せてポーズ。

 

凄く綺麗!

 

大きく腕を振りながらステップ、舞いながら中央へ移動してポーズ!

胸からハトが飛んでいくようなイメージでとのアドバイス通りに、胸を大きく広げて手の先までピンと伸びて本当に綺麗に決まった。

 

そして見せ場の6人が揃って後方に倒れて脚を上げてキープする技も綺麗に揃った!

周りとタイミングを合わせながら起き上がり倒立キープ!息ピッタリ!綺麗!

 

監督に「6人が同時に綺麗に見える瞬間がある」と言われ練習して、アドバイスされたこと直ぐに実践してハマった時ゾクゾクした!

本番も綺麗に決まったよ!

 

立ち上がり舞いながらポーズ。

そして前周り綺麗!

いよいよ最後の大技へ。

 

メンバーを信頼してないと怖くて出来ない技だと思う。

 

3人のメンバーが待っている。手をあげて待っている。

 

いのおさんは迷いなく走って飛びのり、そのまま空高く持ち上げられポーズ!

両手を広げて大空を飛んでいる様。

顔は正面を見据えて未来に羽ばたく感じ!素敵!

 

そして、前周りしてからのバク転!

あぁ!膝をついた!

 

最後のポーズは左手を天高く掲げて笑顔!

 

最高だった!

 

私の胸はいっぱいになり、どんな称賛の言葉をいのおさんに掛けようかと思っていたのに。

 

いのおさんは開口一番に「悔しいです」と言った。

 

バク転とかもっと綺麗にいけたし、リズムも悪かったと言う。

 

その後もずっと悔しいと言う。

 

久本さんや皆が良くやったと言っても「思いとしては悔しいです…これだけ」と言った後うつむいて下を向いてしまう。

 

良くやった、素晴らしかったと言われても納得しない。

 どうしたい?好きなようにして良いよと言われて、出した答えは。

 「今、出せる力がこれだったので」

と空を仰いで下を向いて首を振る。

 

中田先生が気持ち変わってくる瞬間があった。覚えるのも凄く早かったと言ってくれたのに身体を悔しさで揺らして身の置き所が無いような感じ。

久本さんも素晴らしかったと言ってくれて収録が終わる。

 

そこで終わるはずが、それだけで終わらなかった。

その後に本音を漏らす。

 

オッケーが出るまで堪えてた感情が溢れだす。

 

やり切れたか?の質問には答えず、悔しいですと言う。

悔しいと、自分に一番腹が立ってますと言う。

ロンバク バク転は出来るようになったけど、流れに乗せて演技するのは難しかった。

本番にハメられなかったのが本当に悔しい。

 

無駄じゃないよ。

思いは伝わったよ。

との言葉に、はいと下を向いて手の甲で涙が流れないように目頭を抑える。

 

私は、いのおさんが自分が思い描いたイメージ通りに出来なかった事が悔しくて泣いてるのかと思ったけど、そうじゃなかった。

 

「本当に大勢の人が関わってくれていたので、絶対に成功させなきゃと思っていた」

「もっと力出せたな、悔しさしかない」

「すみません、本当に」

と言って下を向き涙を拭う。

 

バク転が出来るようにと練習を重ねた4か月の間にサポートして下さった方々への感謝を表す為にも、期待に応える為にも、一緒に汗を流して練習した皆の為にも、自分に新しい挑戦をする機会を与えてくれた番組の為にも、観ているファンの皆の為にも成功させたかった。

 

自分がどうとかじゃなかった。

 

その本音が見えて天を仰いで、はらはらと涙を流す姿の美しさといったら、胸が締め付けられてどうして良いのか解らなくなった。

あぁ。

あんなに綺麗な演技だったのに。流石ジャニーズ!振りは完璧だったのに。

ただ、バク転の着地がバランス崩れてしまった。

だけど、そこが一番決めたかった所だろうから。

悔しいよね。

 

この時から少し未来を生きてる私がこの挑戦を観て思うのは、青森大学の学生さん達もアスリートで一流の誇りを持ってる人達で素晴らしいけど、いのおさんも子供の頃から、ジャニーズでショービジネスの世界で生きてきたプロなんだと改めて思った。

 

その責任感の強さと、やると決めたら出来るまで諦めない心の強さと素直の心と妥協しない精神力。努力と根性。思いやりの心。

 

いのおさんの中には色んな感情があるのが見えて、もっと知りたくなったし、私の心の占拠率がいのおさんでいっぱいになり、そのまま沼へどっぽーんと嵌まり現在に至るという。

 

単純。

 

いのおさんは悔しいと言ってたけど、仮に成功して完璧に出来ていたら、どうだっただろう?

私もこんな複雑な感情は抱かなかったと思う。

 

私の今の日常の中で、心の奥がぎゅっとなるって感情ってそうそう生まれないのだけど、

そんな感情も教えて貰った気がする。

 

企画が終わった後から流れてきたtweetにサポートして下さった皆さんからの言葉。

 

いのおさんにありがとうって。

 

 本番前の練習は完璧だったって。

 

その場にいた全員が泣いていたって。

 

だからやっぱり、あの本音の部分を流れて下さったのは愛だったなぁと思いました。

 

本当に、こんな田舎から何も無い私だけどこの企画を発案し関わって下さった全ての皆さんに感謝します。

 

真面目に一生懸命に何事も。

 

それが全て。